夏休みの読書感想文の書き方 大人の欲を捨てて子どもの「好き」を尊重すること


夏休みの読書感想文をこどもさんが書かなくて困ってませんか?

僕は国語が苦手な子を教えることも多いです。

自画自賛ですが、理数系教えられなくても文科系だけでも食って行けると思います。

作文が書けない、書かないと言う相談はこの時期に受けます。
そして作文が書けるように導きます。

いくつか方法がありますが、今日あった事例の話を紹介させて下さい。

前回の授業の時にお母さんから夏休みの読書感想文について相談を受けました。

その際に見せてもらった読む本が、以前に課題図書だった本でした。

言い方悪いですが、「こどもに読ませたい本」みたいなコーナーにおいてありそうな本でした。

選んだのは実質お母さんでした。
「こういうの読ませたいって言うお母さんの欲が入ってますよね?
こどもは、外から押しつけられた本だと、いい作文書くはずがないです。苦痛でしかないです。

国語は道徳ではありません。いい子ちゃんになるコンテストではないです。

親がこどもに読ませようとする夏目漱石や太宰治は、相当に変な人です。太宰なんか何回も心中未遂してます。

品行方正で良識的な人が人間の内面の闇と向き合っていい作品がかけるはずがないんです。

その欲を捨てて下さい。
本屋さんに行って本を選びなおして下さい。
1ミリも親の欲を入れずに子どもが好きで読みたい本を買ってあげて下さい!

内容はどんなに下らないものでも構いません。
むしろ下らない方がいい。
常識から外れた本こそいいです。」
とお伝えしました。

それで、今日の授業で書きかけの作文を持ってきてくれました。

読んだ本が 「すごいね❗みんなの通学路」

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世界の子どもたちが、大変な思いして通学してる写真に短い文章がついただけの本です。
絵本と言ってもいいかもしれないです。

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でも、その本を読んだ彼女が感じたことが熱量一杯に生き生きと書いてあったのです。

見た瞬間に心が震えましたね。
軽く泣きそうになりました。

本当に好きで興味が持てたことには、子どもはこんなに熱量のこもった文章を書くのです。

これを整えて完成させて欲しいと謂われましたが、ほとんど直さず、そのまま書きなさいと伝えました。

だって、文章の熱量が高いんです。
いびつでも、下手でも逆に心を打ちます。

つくづく、思いました。

こどもの「好き」は大事な要因で、大人の「かくあるべし」や、「こうなって欲しい」は妨げです。

呪いと言ってもいいかもしれません。

これは、取るに足らない一つの事例かもしれませんが、

「うちの子、書けと言っても作文書かないのよ。」と

愚痴ってるお母さんのヒントになるんじゃないかと思います。

そうそう、帰りしなに
「これで気が楽に8月が過ごせますね。」
と声をかけたら

「明日から旅行行きます。」
と、楽しい声を聞きました。